馬車道を歩いて考えた「変えるもの」と「残すもの」
仕組みを整える仕事をしているブログ担当Iです。
横浜の馬車道を歩いていると、いつも同じような景色に出会います。
歴史ある建物を背景に、新婚のお二人が記念写真を撮っている。
また別の日では、CMや映画の撮影でしょうか。
本格的なロケが行われていることもあります。

平日でもそんな光景を目にすることが少なくありません。
通いなれた馬車道のから揚げ屋さんの窓側の席からいつも眺めています。

最初は、「横浜の名所だし雰囲気のいい街だから人気なのかな」くらいに思っていました。
でも、いつも眺めているうちに、少し考え方が変わりました。
皆さんが惹かれているのは、古い建物そのものではなく、
馬車道にしかない空気
独特のなにか、なのではないか、と。
歴史ある建物
新しく建てられたビル
石畳の歩道
港町らしい雰囲気
どれか一つではなく、それぞれが自然に調和している。
だから、この街には「独特の魅力」があります。
その景色を見ていると、仕事も同じなのかもしれないと思います。
以前、お客様からご相談をいただいたことがありました。
「このシステムも古くなってきたので、全部作り直した方がいいでしょうか。」
実際にお話を伺い、システムを見せていただくと、
長年使われてきた仕組みには、現場ならではの工夫や知恵がたくさん詰まっていました。

もちろん改善した方がいい部分もあります。
新しい技術を取り入れた方がいい場面もあります。

でも、全部を変える必要はありませんでした。
大切なのは
「何を変えるか」
そして「何を残すか」
その見極めでした

私たちは、お客様のシステムをご相談いただくとき、
機能だけを見ているわけではありません。
その会社が長年大切にしてきた考え方
仕事の進め方
お客様への向き合い方
一見すると古い仕組みに見えても、そこには、その会社らしさが息づいています。
お客様自身の「独特の魅力」です。
だから私たちは、「新しくすること」を目的にはしません。
まずは、お客様らしさに気付くこと。
そして、お客様だけの独特の魅力を大切にしながら、
それに思いを寄せながら、
お客様らしさ、その独特の魅力をシステムに込める。
システムという形にして未来へつないでいく
私は、お客様のシステムを作るというより、
一社一社ちがう「その会社らしさ」を形にする仕事をしているのだと思っています。

馬車道には、歴史があるから人が集まるのではありません。
歴史を大切にしながら、新しい魅力も育て続けているから、人が集まるのだと思います。
会社も同じです。
長く続いてきたものには、きっと理由があります。
その理由を知り、残すべきものは残し、変えるべきものは変える。
私は、それが本当の改善なのではないかと思っています。
馬車道を歩くたびに、そんなことを考えるようになりました。
横浜を歩いていると、仕事にも通じる景色が意外とたくさんあります。
また歩きながら考えたことを書いてみようと思います。